紅のランジェリー、夜にとける鼓動とため息

ピンクの背景に、紅のレースが静かに燃える。
柔い光が肩先を撫で、成人の彼女の輪郭だけを丁寧に拾い上げる。
布はさざめき、呼吸は静かに、画面の隙間で時間だけが解けていく。
選んだ赤は、頬に残る体温を映すため。
少し背筋を伸ばし、視線を結ぶと、街の黄昏がこの小さな布に集まってくる。
隠すためでなく、今を肯うために、細い紐は結ばれている。
触れない距離に宿る熱。
言葉を要らない約束が、鎖骨の陰でそっと灯る。
ピンクは余白、赤は意志。
彼女は静かに立ち、こちらの鼓動だけが、遅れて追いつく。

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