桃色シャツと青短パン、風がほどく朝の輪郭
桃色のシャツが朝の光を拾い、青のショートパンツが風を受ける。
彼女は信号待ちの横断歩道で、白線を踏むたびに小さな波を立てた。
笑顔はまだ眠る街を起こす合図みたいだ。
髪を束ねる指先に、昨日の夢の余熱が残る。
コンビニのドアが鳴り、氷の触れ合う音に夏が近づく。
彼女は炭酸の泡をひと口だけ確かめ、空へ預けるように深呼吸した。
交差点を渡ればいつもの日々。
それでも色は少しだけ鮮やかに見える。
ピンクとブルーの間で、心は揺れて、軽くなる。
名もない朝が、ゆっくりと彼女の味になる。