静かな氷が鳴る夜、グラス越しにほどける微笑
グラスを傾けるたび、氷の粒が小さく鳴る。
彼女は目元で笑い、言葉よりも長い余韻をテーブルに置いていく。
琥珀が指を濡らし、灯りが静かにそこを撫でた。
名前を聞きそびれたまま、こちらの呼吸だけが時間を測る。
飲み干せないのは酒か、胸の奥のためらいか。
彼女は「大丈夫」と笑う代わりに、グラスの縁をそっとなぞった。
背中で流れる曲が終わる頃、夜も角を丸くする。
さよならを言わずに立つ姿に、また会える気がした。
残った水滴が、約束のように光っていた。
グラスを傾けるたび、氷の粒が小さく鳴る。
彼女は目元で笑い、言葉よりも長い余韻をテーブルに置いていく。
琥珀が指を濡らし、灯りが静かにそこを撫でた。
名前を聞きそびれたまま、こちらの呼吸だけが時間を測る。
飲み干せないのは酒か、胸の奥のためらいか。
彼女は「大丈夫」と笑う代わりに、グラスの縁をそっとなぞった。
背中で流れる曲が終わる頃、夜も角を丸くする。
さよならを言わずに立つ姿に、また会える気がした。
残った水滴が、約束のように光っていた。