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いよいよ本番?! 中国発大気汚染「PM2.5」、自衛策まとめ

北京のどんよりと曇ったニュース映像をご覧になった方も多いと思いますが、ここ数週間、中国発の大気汚染「PM2.5」のニュースが相次いでいます。「PM2.5」とは直径が2.5μm以下の超微粒子のことで、微小粒子状物質とも呼ばれます。

吸い込んでしまうと、ぜんそくや気管支炎を引き起こすことがあり、発がん性(肺がん)も指摘されています。政府も当初はお茶を濁してきましたが、中国からの飛来が西日本を中心にいよいよ懸念され始め、環境省は2013年2月13日、専門家会合(座長・内山巌雄京都大名誉教授)の初会合を開きました。

こうした問題では、いつもは後手後手の政府対応なのに、今回は早々と委員からは「陸からの越境汚染の影響がかなりあった」「健康に何らかの影響があったと判断する」といった声が相次ぎ、「分析を急ぎ暫定指針を作る」という方向性が確認されました。

今後は、黄砂や花粉の飛散もひどくなる季節なので、PM2.5も加わったトリプルコンボには「ちょっとやばいのかも」とも警戒しています。

「PM2.5」自衛のポイント

現在のPM2.5がどんな拡散状況にあるかは、環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」を参照いただくとして、まずは自衛でどういった対策がとれるかまとめてみました。

ちなみに北京の現状を知るには、アメリカ大使館が独自に大気を分析して公表している@BeijingAirが参考になります。ずっと「Hazardous(危険な)」が続いてますが…。

  • 高規格マスク「N95マスク」使う

  • 「N95」とは、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格をクリアし、認可されたマスクを指します。0.3μmの粒子を95%以上とらえる設計で、主に結核やSARSと闘う医療現場で用いられる高性能マスクです。日本の規格では厚生労働省国家検定規格の「DS2」がN95相当とされています。

    「PM2.5」は2.5μm以下の粒子ですので、0.3μmであれば、大部分は体内に取り込むのをカットできるのではないかと思います。私住んでいる宮城県では、東日本大震災で生じたがれき処理の際、「アスベストとか怖いからね」とボランティア団体から配られたのが3MのN95マスクでした。

    3M 防護マスク 9210 N95 20枚入
    by カエレバ

  • PM2.5対応の空気清浄機を投入する

  • 中国政府のお偉いさんが日本製の空気清浄機を使っているという話が、ちらほら聞こえますが、シャープやダイキン、パナソニックといった国内大手の空気清浄機の性能は世界に誇れるレベルです。

    我が家は以前、小動物(フェレット)と暮らしていた時期の名残や私自身気管支が強くないので、現在も4台の空気清浄機(シャープ2台、ダイキン2台)が稼働中ですが、両社の性能は頭いっこ飛び出ている感じです。

    我が家で肝心なのは「HEPAフィルター」(定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対し99.97%以上の粒子捕集率を持つ。また初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つ規格のフィルタ)でしたので、シャープのプラズマクラスターやパナソニックのナノイーはおまけ程度と割り切っています。

    面白いのは「光クリエール」シリーズが有名なダイキンです。ダイキンはフィルターに頼らない「電気集塵方式」を採用していて、10年使っても集塵能力が劣化しにくいのをうたっています。

    ダイキン(DAIKIN) 加湿空気清浄機「うるおい光クリエール」 バニラホワイト TCK55M-W
    by カエレバ

  • マンション換気口にも手作りフィルター
  • N95マスクを応用して、高性能フィルターを手作りしているサイトです。

  • 外出は極力控える
  • 九州大学・応用力学研究所の竹村俊彦准教授は「PM2・5は一般的なマスクの網目より小さいので、マスクをしても効果はありません。予防・対策としては外出を控えることが第一」と指摘しています。

    gasmask

    PM2.5の飛散は偏西風の影響で、既にアメリカのカリフォルニアでも確認されているそうです。越境汚染の本格化は3月以降ともされますので、なかなか「外出を避ける」というのは難しいかもしれませんが、用心にこしたことはありません。

大気汚染の状況を伝える中国のニュース。前がみえません…。

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