歩道や廊下を歩いていて、向こうから歩いてくるヒトとうまくすれ違えずに、ぶつかりそうになったことありませんか? お互い相当離れた距離から意識して、右へ左へと衝突回避行動を取りながらも、気が付けば接触寸前。あるいはドンとぶつかってしまうこと、ありますね。どちらもバツが悪そうな気分になってしまいます。
ヒト対ヒトなら、「すみません」「ごめんなさい」ですみますが、ヒト対自転車、ミニバイクとなってくるとケガの恐れもありますので、回避できるものなら回避したいものです。今回は「ぶつからずにスイスイ歩く方法」をご紹介したいと思います。
目線を合わせない
一番大事なのは、向こうからヒトや自転車が来て「衝突しそうだな」と思ったら、相手を目線を合わせないことです。しかも、ただ反らすのではなく、私は「こっちへ行きたいのだ」と相手の向こう側の進路方向をしっかり見ましょう。
「傘かしげ」など思いやりのマナーに長ける日本人ですので、「目と目が合ってしまう」とほぼ自動的に回避行動に移ります。大概は無意識のうちに心臓を守るため、左側に寄る癖があるそうですが、残念ながらみんなが左側によるとは限りませんし、電柱や障害物、その他のヒトなどの存在などのため、相手が右側に寄ってくる場合もあります。
お互いが相対する形になってしまうと、回避プログラムは混乱し始め、人によってはそのまま硬直したような状態で前進を続けたり、右へ左へ右往左往したりするので、こちらサイドとしてもどう対処してよいのか分からなくなってしまいます。
そこで、目線が合って衝突が危ぶまれる場合は、まずは自分の方から視線を反らして、「私はこう進みますから」と宣言をした方が混乱も招かず、スムーズに行き違うことができます。
手を差し出して先に進ませる
また、古武術研究家の甲野善紀さんと荻野 アンナさん共著の「古武術で毎日がラクラク」によると、満員電車やイベント会場などでの大混雑時は、自分の手を進みたい方向に差し出し、その手に引っ張られるように進むとスイスイ進みやすいとあります。
私も仙台七夕の混雑時でやってみましたが、これは効果あり!です。手を差し出すことで「ちょいと、すみません」を言ってるようなポーズになりますので、周囲へ「あ、この人はこっちへ行きたいんだな」というアピールにもなります。
これで、無駄な衝突や摩擦も回避できるので気疲れも少なく、スイスイ歩けるので疲れも軽減されて、とても新鮮な驚きでした。ぜひ、みなさんもお試しあれ!
古武術で毎日がラクラク!―疲れない、ケガしない「体の使い方」 | ||||
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