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「振り込め詐欺」新名称「母さん助けて詐欺」に隠された高等戦術?

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「振り込め詐欺」に代わる新名称を一般募集していた警視庁が5月12日、最優秀作品として「母さん助けて詐欺」を選んだというニュースがありました。

Twitterなどを通じて呼び掛けた応募作品は「サギノミクス」「ふりーこみゅこみゅ」など世相を反映したものから、「なりすまし詐欺」「パニック詐欺」など実態をよく捉えたものなど、計1万4000点にも上り、西村泰彦警視総監も「座布団を送りたくなるような作品もあった」とコメントしています。

最終的には「母さん助けて詐欺」のほか、「ニセ電話詐欺」「親心利用詐欺」の優秀作品を加えた3作品が選ばれました。ネット上では「よりによって」「流行らない」など不満の声が沸き起こっていますが、筆者はここに警視庁の高等戦術が潜んでいるような気がしてなりません。

あえてダサめにしたのかも

語感や語呂の良さからいえば「母さん助けて詐欺」(Kaasan Tasukete Sagi)は決してスマートではなく、リズミカルでもありません。

Pipo-Kun(Tokyo International Anime Fair 2009)ですが、その据わりの悪さから耳にした人、目にした人に「うわッ、本当にこんな名前なの?」という強烈なインパクトや引っ掛かりを残し、話題性を持つことで記憶に残すことに成功しています。

あえてネーミングセンスを落としてくるあたり、「野暮ったく」「洗練されない」名称を選ぶ戦術なのかと思えてきます。

なりすまし詐欺ではありきたり

そもそも、この新名称募集は「オレオレ詐欺」が振り込ませ型から手渡し型へ進化するなど巧妙化してきて、名称が実態とそぐわないということで企画されました。

警視庁の主眼は、犯罪者の標的となりやすいお年寄りに「あれ? 詐欺か?!」と未然に察知してもらうことにあり、陳腐化してしまった「オレオレ」の表現からとにかく脱却する必要があったと思います。

となれば、耳に聞こえの良い「なりすまし詐欺」では、単なるオレオレの言い換えに過ぎず、目新しさの点で迫力不足の感があり、記憶上もスルーされてしまうので、採用されなかったのではないでしょうか?

母の日にぶつけてきた?

発表の日も巧妙でした。そもそも、警視庁の振り込め詐欺のページでは、新名称発表の予定について「当初4月下旬」としていましたが、応募多数により「5月上旬に延期」という案内がありました。

この延期も単なる事務処理の大変さに伴うものかもしれませんが、Twitterで大喜利化して賑わいを見せていた中で発表を延期して、ガンダムのプラモデル商法から続く「飢餓感を煽る」作戦だったかもしれません。

そして、この延期と、応募作品の中から「母さん助けて」が候補に挙がってきた段階から、「新名称発表は母にちなんで母の日にしよう」と狙っていても不思議ではありません。

レストルフ効果を狙った?

心理学好きな筆者が素人考えをしますに、今回の警視庁の作戦は「見るからに変わったものが、ありきたりなものよりも再生、記憶されやすい現象」(レストルフ現象、フォン・レストルフ効果、孤立効果)を狙ったもののように思えてきます。

この現象は簡単にいえば、「あらいまう7がれとびなくた」といった無作為の文字列で、ひらがなより数字の「7」が記憶に残りやすいという意味です。

「ゆるキャラ=かわいらしい」の図式にあって、「せんとくん」が不気味さ?で話題をかっさらっていった時と似ているかもしれません。あれほどまでの爆発力はありませんが、ネーミングセンスといい、発表のタイミングといい、警視庁のなかなか巧みな戦術だったと思いますがいかがでしょうか(偶然かもしれませんが)。

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