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え?! あなたも?! 炭酸飲料を飲むと背中、首、肩が「痛くなる」「苦しくなる」

筆者はコーラやサイダーなど炭酸が含まれた清涼飲料水を飲むと、肩や背中の辺りが時折、ジワー、グワーと痛くなります。激痛というほどではありませんが、疼くような、締め付けられるような、とにかく「苦しい」感じです。

子どもの頃からなので、筆者だけの特異体質かと思っていたら、周りにも結構たくさん同じ症状に苦しんでいる人がいて、「えぇ! あなたもなの?!」と驚きました。

医学的な理由はよく分かりませんが、症例や対処方法などをまとめてみました。お役に立てば幸いです。

引き起こす原因は多数

炭酸によって引き起こされる背中や肩の痛みですが、原因はコーラ、サイダーにとどまらず、グレープ系飲料、ビール、オレンジジュース、グレープフルーツなどのサワーなど多数確認できました。

特徴的なのは「朝起きがけ」のいわゆる「朝イチ」で飲んだ時や運動直後、外出後などに集中している点です。共通しているのは「空腹時であること」が多いのですが、それでも100%の確率で発生するわけでもないようです。

経験した方であれば、あの苦しみは相当なもので「病気かも?」と疑う気持ちもご理解いただけると思うのですが、たいがい5分~15分も経つとケロリと症状が改善するので、なかなか真剣に向き合うケースも少ないのが実情のようです。

入り乱れる諸説

では、あの痛みは一体なんなのか、となります。実際のところ、諸説入り乱れていて、はっきりとはしないのですが、もっとも有力視されているのが「放散痛」と呼ばれる現象です。

放散痛は「関連痛」とも呼ばれ、脳がある部位の痛みを異なる部位の痛みを勘違いすることで起こる現象です(アイスやかき氷を食べて、こめかみや後頭部が痛くなるのは医学的にも誤認知されています)

炭酸飲料による放散痛説としては「炭酸ガスによって胃が急激に拡張することで(本来は無関係な)背中や首、肩が苦しくなる」というものです。

糖尿病性ケトアシドーシスなのか?

他には、一般的には「ペットボトル症候群」とも呼ばれる「糖尿病性ケトアシドーシス」で糖分が多量に含まれた清涼飲料水を飲むことで、似たような苦しさ、だるさを訴える場合もあるようです。

簡単にいうと、ペットボトル飲料に多量に含まれる糖分を過剰摂取することで起こる急性の糖尿病で、筋肉に力が入らなくなり、だるさや倦怠感を引き起こすというものです。

酸欠による血管拡張のせい?

また、炭酸飲料を飲むことで、血中酸素濃度が下がるため、「酸素が足りない」というシグナルによって血管が拡張するという現象も起こるようです。これによって、血圧が上昇して、血液循環の滞りから痛みや苦しさが発生するのでは?という推測もあります。

同様の観点では、炭酸によってもたらされる副交感神経の優位状態が、生理活性物質「プロスタグランジン」を生み出すからだという見立てもあります。プロスタグランジンは血管拡張作用のほか、知覚過敏ももたらすため、それが背中や肩、首に痛みをもたらすのではないか、という考え方です。

やはり炭酸ガスが根源?

Heartacheただ、知り合いの中には「不妊治療の際、卵管通気で用いたガスで肩が苦しくなった」という方もいました。背中や肩、首の苦しさや痛みなど、症状が似ているのですが、この時は医師から「ガスのため、横隔膜が圧迫されて痛く感じる」という説明があったそうですが、真偽は確かめられませんでした。

まとめ、

今回記事を書くにあたってまとめたところでは「空腹時に炭酸や果汁飲料などを飲むことで背中や首が痛くなる」という比率が異様に高く、空っぽの胃へ炭酸ガスや果汁が負担を掛けていることが痛みや苦しさの原因ではないかと疑われますので、まずはお腹が空いているときの炭酸飲料を避けるというのが最大の対策なのかと思います。

ただ、あくまで素人の体験談の集約ですし、潰瘍やがん、心臓病などで同様の症状が出たという場合もあるようですので、安易な自己判断や我慢せず、苦しいとき、症状がひどいときは内科や消化器科など専門医に相談されることを強くお勧めします。

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