それほど不器用という自覚はなかった筆者ですが、どうしてもセルフ式のガソリンスタンドでの給油が苦手です。
我が家の愛車ヴィッツの燃料タンク容量は40Lそこそこなので、燃料計の残りと給油量を見ていれば大丈夫、なはずなんですが、うまくいきません。これまでにあふれさせて、こぼしたこと3回、ガソリンが満タンにならなかったこと10回ぐらいあります。
ですが、フルサービスのスタンドと比べて1L当たり2~4円の価格差は魅力なのも事実(満タンでも100円ぐらいの差ですけど…)。そこで、自宅近くのスタンドに出向いて親切な店員さんにコツを教えてもらってきましたので、7カ条として、まとめて紹介します。
筆者は教えてもらってから4度、セルフで給油しましたが失敗ゼロ! いやー快適です。
1:給油ノズルを給油口の奥まで差し込む
給油口の形状にもよるのですが、結構がっつり奥まで突っ込むんですね。
2:ノズルレバー(引き金)をしっかり握る
これが筆者が苦手な動作のひとつです。ギュッと握るとガツンとロックが外れるような感じで給油が止まってしまいます。有人スタンドではロックがかかる仕組みのノズルなので、店員さんは給油しながら窓ふきなんかしてくれるわけですが、セルフ式でのノズルはロックがないので、握り続ける必要があります。
3:満タンでなくてもいったん止まることが多い
軽快な給油が中途半端な量でガッと止まることがあります。これはタンク内の空気が抜ける時に発生するガソリンの泡がノズル内のセンサーに触れてオートストップが働くためなのだそうです。
4:途中で止まった場合は数秒待って給油再開
ちょうどグラスにビールを注ぐ感じに似ていますが、泡が落ち着くのを待ってノズルレバーを引いて給油を再開します。
5:給油再開時にレバーを抜かないこと
泡がセンサーに触れたのを「あれ? もう満タン?」と勘違いして「注ぎ足し」しようとノズルレバーの先端を給油口から少し戻す場合がありますが、これはNG。しっかりノズルを奥に差し込んだままで給油再開です。
6:注ぎ足し給油は控えましょう
筆者のようなセルフ下手な方や初心者の方は「ほぼ満タンになったらおとなしくノズルを戻す」を貫きましょう。吹きこぼれると格好悪いですし、ちょっとしたパニックになります(筆者)。
7:少量チョロチョロ注ぎ足し給油は禁止事項
慣例的に黙認されているスタンドもあるようですが、基本的にセルフ式では「注ぎ足し給油」「チョロチョロ給油」は事故につながる危険性が高いため、禁止されています。
埼玉県の消防防災課が作っている「セルフのガソリンスタンドで給油する際の注意点について」なんかを読むと、ガソリンってやっぱ怖いなと再確認できます。
スタンドの店員さんはプロですので、ぎりぎりまで給油できますが、あれは経験と感覚に加え、給油口内の油面を目視しながら作業しているのだそうです。今回いろいろ教えてくれた店員さんによれば「店側は1円でも多く売りたいので満タンにしますが、燃費やエンジン負荷を考えると、それほど満タンにこだわる必要性は感じません」とのことでした。
まとめ
筆者としては「いったん給油が止まることがある」ことを知ったのと「数秒待ってノズルを抜かずに給油再開」というのがポイントでした。
今回店員さんの話をまとめながら、ガソリンのことを考えてみたのですが、1L=140円とか150円とかで「高い」「安い」と一喜一憂していますが、そのスタンドで買う缶コーヒー(標準サイズ190g)の方がよっぽど単価高いですよね…。