仕事術

仕事が遅い人には「○○スギちゃん」な3パターンが多い件

先だって仕事が速い人の特徴というのをピックアップしてみましたが、今回はその逆、「仕事が遅い人」をまとめてみました。

まとめてみて、はっきりしてきたのは「仕事が遅い人」は遅いなりに努力はしているのですが、それが仕事の出来に結びついていないという点です。持っているポテンシャルやエネルギーは決して低くないのに使い方や効率があまりよろしくないということですね。

やはり、筆者自身の体験を踏まえてなのですが、自分を見つめ直すきっかけにもなりました。

寄り道しすぎ

報告書なり、企画書なり「書類を作成する」という作業について考えてみます。

ここで大事なのは言うまでもなく「書類を作成する」ことなのですが、仕事が遅い人は「書類を作成する」ことから外れて、あちこち寄り道をしすぎです。

たとえば「用紙の大きさ」「文字フォント」「文章の書き方」「写真・グラフの加工」「イラストの有無」などなど、どこかで引っ掛かると途端に仕事がスピードダウンし、別な書類を引っ張り出したし、ネットで検索を始めたり、挙げ句、興味や関心が目移りし始め、肝心の書類が置き去りにされていまいます。

集中力のなさが問題といえばそれまでですが、常に「書類を作成する」ことを大前提としていれば、寄り道はある程度回避できる気がします。

レアケースに引っ張られすぎ

これは筆者の勤め先で実際にあったケースですが、Excelで作った住所録の氏名の項目が「8字取り」になって、余白が無駄に多いという書類がありました。

住所録の作成者に言わせると「勅使河原 祐一郎」さんのような7文字の名前の人が1人いたため、考えに考え抜いて、名字と名前の間に1文字分の空白スペースを入れて「8字取り」になった、ということでした。

これが氏名の文字総数が7字、8字の人が多ければ別段問題ないのですが、日本人の名前といえば4字、3字が一般的なのに7字を考え方の中心に置いてしまったという時点でレアケースに引っ張られすぎの状態に陥ってます。

仮に住所録が慣例通りに4字の人が多ければ、空白1文字プラスして「5字取り」をベースにして、7文字の方は申し訳ないですが変形させる。この方が理にかなっていると思いませんか?

イレギュラーを意識しすぎ

「他人への配慮ができる」、そして「いろいろな事態を事前に想定しておく」というのは素晴らしい美徳ですが、配慮が行き過ぎて「もし▲▲だったらどうしよう」「△△だった時に備えて対策を」をアレコレ考えすぎるのもスピードの低下を招きます。

これを野球やサッカーで考えると、「自チームの状態」「相手チームの状態」「グラウンドコンディション」「天候」などは配慮に値しますが、「フィールドに動物が入ってきたらどうしよう」「ヘリコプターが突っ込んできたらどう対処しよう」などと考えるのは明らかに考えすぎです。

こうしたイレギュラーな事態は対応しきれるものではありませんので、いざとなったら発動するという「緊急事態」シナリオというのだけを考えて、後は心配しすぎないというのが得策だと思います。

まとめ

ガラケーの独自進化をみても、日本人はとても思慮深く、気配りのできる国民性があると思います。世界に誇れる自慢ポイントではありますが、これが行き過ぎてしまう、空回りしてしまうと「石橋を叩いても渡らない」状態、つまり結局何事も進められないという危険性もはらんでいます。

Diversión // Fun timeざっくりしていて大雑把というイメージが強いアメリカが宇宙にロケットをガンガン飛ばせるのに、技術大国の日本が宇宙産業に弱かったのも、単なる軍事的な側面だけではなく、こうした国民性がちょっとは関わっているかもしれません。

仕事速い人ウォッチャーの筆者として、傍で見ていて感じるのは仕事速い人の仕事のスピードは決して直線的な一定速度ではなく、最初に目的地を定めるとまずは爆発的なスピードで目的地近くまで進んでから、最終段階で微調整をしているよように見えます。

筆者も駆け出しのころ、先輩から「お前の仕事ぶりはティーショットをパターで打つようなもの」「のこぎりで材木切り出す時に紙ヤスリ使うな」と怒られたものですが、今頃になって先輩の言葉の意味が少し理解できたような気がします。

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