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【逆だろ感半端なし】思わず間違える!「タカアンドトシ」名前のナゾ

AさんとBさん、頭ではきちんと理解しているつもりなのに、とっさに口に出すとBさんとAさんと逆に言い間違えてしまう---。みなさんはそんな経験がありませんか? 筆者は特定の方でよくその現象に出くわします。

タカ&トシが断トツで言い間違える

きちんと統計をとったわけではないのですが、筆者は「タカアンドトシ」さんがこんがらがります。本当に混同します。本来は「突っ込み担当で坊主頭の方がトシさん」「ボケ担当でちょっぴりおデブ、で、ライオンのマスコットがついた衣装を着ているのがタカさん」なのは、十分に分かってます。本当です。芸名がまだ「タカ&トシ」で、「欧米か!」でブレイクする前からファンですし。

だけど、他人に説明しようとすると言い間違えます。どうしてなのでしょうか。言葉を口に出す前にワンクッションおいて、頭の中で整理整頓してからでないと「トシさん」を「タカさん」、「タカさん」を「トシさん」と言ってしまいます。

ブーバ/キキ効果なのかも

考えてみて辿り着いたのは「ブーバ/キキ効果」が働いているのかもしれないという説です。ブーバ/キキ効果はドイツのゲシュタルト心理学創始者の一人であるヴォルフガング・ケラー(Wolfgang Köhler 1887年1月21日~1967年6月11日)が1929年に初めて報告し、アメリカの心理学・神経学者ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドラン(Vilayanur S. Ramachandran, 1951年~)が命名した効果です。

いったいどんな効果なのかというと説明するよりも体験してもらった方が早いのですが、下の画像を見て「どちらがブーバでどちらがキキかだと思うか」と質問するところから始まります。

はい、どちらがブーバで、どちらがキキでしたでしょうか。実はなんと98%の人が「直線図形の方がキキ、曲線図形がブーバ」と答えるのだそうです。この実験によれば、この法則は母国語や年齢、性別に関係なく、言語音と図形の視覚的印象が文化・言語の枠を超えて一定度共通のものかもしれないという可能性を示しています。

イメージとネーミングが逆?

「ブーバ/キキ効果」については「音象徴」といった関連項目も学ばないといけないようですが、簡単にまとめると自閉症について発信している「dashi's room」さんの記事「ブーバ/キキ効果」「トゲトゲの形とキキという鋭い音(口を横に引っぱり喉を閉じてやっと出せる音)に共通して認識できるものがあるのだろうと推察されます」とまとめられているほか、最近の脳科学では「脳内で形を処理する配線と音を処理する配線が一部重なっているためではないか」とも言われています。

さて、表題の「タカアンド」さんの話に戻りますが、仮に「ブーバ/キキ効果」を当てはめて考察してみると

  • 「タカ」という響きはTとKによる鋭い破裂音による直線的なイメージが強い
  • →ツッコミの坊主頭のトシさんを連想
  • 「トシ」という響きはTは共通だがSが軟らかく丸みを帯びたイメージが強い
  • →ボケ担当の丸形体型のタカさんを連想

いかがでしょう、あくまで個人的な感想なので科学的には弱い部分があるのですが、これが言い間違いの原因なのかもしれないと筆者は感じています。なんとなく、確信が持てるのは彼らの大先輩芸人である「とんねるず」の石橋貴明さんの「タカ」を言い間違えることがないのもその理由の一つですが…。

photo credit: Guillermo Salinas via photopin cc

photo credit: Guillermo Salinas via photopin cc

華丸&大吉も少し危うい

今回、記事をまとめるにあたり、ほかのタレントさんでも考えてみましたが「博多華丸&大吉」さんもちょっと危ない感じがしました。「テツ&トモ」さんもぎりぎりですが、お二人の体型や髪型で判別するように印象付けてからほぼ間違えません。こうした音による印象、象徴の違いは企業名や商品名に応用されているケースもあるそうで、音によるネーミングへの効果をまとめた例では、黒川伊保子さんの怪獣の名はなぜガギグゲゴなのかが読み物としてとても面白いかったです。

読者のみなさんも身の回りで言い間違え、混同を起こしやすいものがありましたらブーバ/キキ効果が働いてないか、検証してみるのはいかがでしょうか?

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